アフィニティーリガンドコーティングマイクロスフェア
AFFINITY LIGAND COATED MICROSPHERES (アフィニティー微粒子)
リガンドに対して高い親和性を有する結合タンパク質が粒子表面にコーティングされたBangs社の高品質な アフィニティー微粒子は、微粒子を用いた試薬に対する迅速な開発の要求にお答えします。 アフィニティー結合プロトコルは複雑ではなく、一般にアフィニティー微粒子と適切な結合パートナーとの簡単な インキュベーション操作等により操作できます。ストレプトアビジン固定微粒子は、ビオチン標識ヌクレオチドを エンドポイント固定することが可能です。また、プロテインA及びプロテインGは、抗体のFC部位に容易に 結合できるので、抗原結合部位を粒子の外側に向けて適切に配向させることが可能です。
結合タンパク質で固定された粒子は、精製において非常に重要です。 ストレプトアビジンが固定されたマイクロスフェアは、ビオチン化されたPCRアンプリコンの分離に使用されます。 プロテインAやプロテインGが固定されたマイクロスフェアは、抗体やFc部位にタグを付けられた融合タンパク質の精製、 並びに免疫沈降するAb/Ag複合体の回復に使用されます。
微粒子にコーティングされたアフィニティー リガンドのロット毎の活性は、適切な蛍光色素分子が結合した リガンドと蛍光定量分析により決定されます。その結果得られた結合力(Binding Capacity)は、製品の分析証明書に記載されます。
タンパク質 | 結合パートナー又はターゲット | アフィニティー常数 (Affinity Constant) |
---|---|---|
ストレプトアビジン | ビオチン | 1013 |
SuperAvidin™ Bangs社オリジナル |
ビオチン | 1013 |
プロテインA | 様々なモノクローナル抗体 及び ポリクローナル抗体 下記表参照 |
下記表参照 |
プロテインG | 様々なモノクローナル抗体 及び ポリクローナル抗体 下記表参照 |
下記表参照 |
ヤギ抗マウスIgG | マウス・モノクローナル抗体 及び マウス・ポリクローナル抗体 |
107 〜 1011 |
宿主種 | 抗体種類 | プロテインA 結合親和性 (Affinity Strength) |
プロテインG 結合親和性 (Affinity Strength) |
---|---|---|---|
マウス | Total IgG | 強 | 強 |
IgG1 | 弱 | 中 | |
IgG2a | 強 | 強 | |
IgG2b | 強 | 強 | |
ラット | Total IgG | 弱 | 中 |
IgG1 | 弱 | 中 | |
IgG2a | 結合しない | 強 | |
IgG2b | 結合しない | 弱 | |
IgG2c | 強 | 強 | |
ヒト | Total IgG | 強 | 強 |
IgG1 | 強 | 強 | |
IgG2 | 強 | 強 | |
IgG3 | 弱 | 強 | |
IgG4 | 強 | 強 | |
ヤギ | Total IgG | 弱 | 強 |
IgG1 | 弱 | 強 | |
IgG2 | 強 | 強 | |
ウサギ | Total IgG | 強 | 強 |
ハムスター | Total IgG | 弱 | 中 |
羊 | Total IgG | 弱 | 強 |
IgG1 | 弱 | 強 | |
IgG2 | 強 | 強 | |
モルモット | Total IgG | 強 | 弱 | ロバ | Total IgG | 中 | 強 |
1)ストレプトアビジン コーティング マイクロスフェア
Streptavidin Coated Microspheres (ストレプトアビジン 固定微粒子)
Bangs社のストレプトアビジンやSuper Avidin™でコーティングされたマイクロスフェアは、ビオチン化された分子との簡単で非常に強力な結合を 提供致します。例えば、抗体、ペプチド、オリゴヌクレオチドは、診断、スクリーニング、アフィニティー精製に使用されます。Super Avidin™は 研究用製品で、低い特異的結合とビオチン化されたリガンドとの高い結合に関し、特定のアプリケーションで通常のストレプトアビジンを上回る性能を発揮することが 確認された商標登録済みのBangs社オリジナル製品です。各製品の粒子径は、ロットにより異なりますので、お問い合わせ下さい。
2)ストレプトアビジン コーティング 磁性マイクロスフェア
Streptavidin Coated Microspheres (ストレプトアビジン固定微粒子)
Bangs社では、様々なストレプトアビジン コーティング マイクロスフェアをご用意しています。 カプセル化された磁性マイクロスフェアの表面には酸化鉄が無いことが予想され、それに対し、従来型の磁性マイクロスフェアでは、酸化鉄の露出が見られます。 特にCOMPELマイクロスフェア―は、非常に均一な粒子で、蛍光磁性マイクロスフェアも粒子濃度1%の水懸濁液でご用意しています。
ストレプトアビジン コーティング 従来型磁性マイクロスフェア
Streptavidin Coated Microspheres
→ 製品ラインナップ
COMPEL™ ストレプトアビジン コーティング 磁性マイクロスフェア
COMPEL™ Streptavidin Coated Uniform Magnetic Microspheres
→ 製品ラインナップ
COMPEL™蛍光磁性マイクロスフェア
COMPEL™ Fluorescent Uniform Magnetic Microspheres
→ 製品ラインナップ
ストレプトアビジン コーティング シリカ マイクロスフェア
Streptavidin Coated Silica Microspheres
→ 製品ラインナップ
蛍光ストレプトアビジン コーティング マイクロスフェア
Fluorescent Streptavidin Coated Polymer Microspheres
→ 製品ラインナップ
着色ストレプトアビジン コーティング マイクロスフェア
Dyed Streptavidin Coated Polymer Microspheres
→ 製品ラインナップ
3)ビオチン コーティング マイクロスフェア
Biotin Coated Microspheres (ビオチン固定微粒子)
Bangs社のビオチンでコーティングされたマイクロスフェアは、フリーのアビジンと結合特性が解析され、結合するリガンドの正しい濃度を決定する際には必要最低限の最適化で済みます。ビオチン固定ビーズは、粒子濃度1w/v%水懸濁液で提供されます。(TechNote 101参照)
製品ラインナップ
4)プロテインA / プロテインG コーティング マイクロスフェア
Protein A Coated Microspheres (プロテインA固定微粒子)
プロテインAは、様々な種類の抗体のFC部位に容易に結合するタンパク質で、血清や細胞培養上清から抗体のアフィニティー精製や、免疫沈降したタンパク質複合体の回収に幅広く使用されます。プロテインA固定マイクロスフェアが試験や分析用試薬に使用される場合、結合された抗体は、プロテインA結合担体と長期安定して架橋結合します。本製品は、粒子濃度1w/v%水懸濁液で提供されます。(TechNote 101参照)
製品ラインナップ5)BioMag® 2次抗体結合磁性マイクロスフェア
BioMag® 二次抗体マイクロスフェアは、免疫沈降のための免疫複合体および間接的細胞分離のための抗体標識細胞の捕捉に幅広く使用されます。 二次抗体結合BioMag®は、特定な一次抗体との結合を形成するために非常に便利です。
製品ラインナップ
6)BioMag® Plus ConA / WGA コーティング マイクロスフェア
BioMag® Plus ConA / WGAコーティング マイクロスフェアは、血清または細胞ライセートから糖タンパク質を分離し、他のレクチンまたはグリカンによって媒介されるプロセスの研究に便利です。 本製品は、表面積が大きく簡単で効率的な分離を可能にします。
製品ラインナップ